第三章 行政管理
第一節 行政と管理
重要な『管理』
概念(科学的管理法)。
→管理概念:専門別に分化した複雑多岐な行政活動を体系化
、行政全体の能率を向上
、行政目的の総合化
これらに寄与する。
e.g.POSDCORB
(L. Gulick)。計画、組織化、人事、指揮、調整、報告、予算。
第二節 能率
Gulick:行政学にとっても
基本的な善は能率である
。能率こそは、行政の価値体系において最高の鉄則である
。
*能率の発展段階。機械的能率(サイモン)→社会的能率(ディモック)→客観的、規範的能率(ワルドー)。
①機械的能率:労力・時間・経費の三要因が能率の内容を決定
。最小の労力と資材によって最大の効果を実現
。
(批判)行政目的の観点から、三要因を充足しえない場合
であっても、非能率と言えない場合もある。機械的能率は、人間的価値を壊しやすい
。
②社会的能率:行政の社会的有用性
という観点から能率を判断する。社会目的観点の取り入れ。
(批判)社会的能率
という単一基準では、三要因の浪費に対する詭弁になりやすい
。
③客観的、規範的能率:機械的な判断基準が容易な場合
(新旧タイプライター
の比較)は客観的基準、能率の判断が評定者の規範意識
に依存する場合(e.g.教育・宗教・人権
といった分野)は規範的能率。
辻清明『行政学概論』上巻(1966年、東京大学出版会)47-57頁。